ケニアに恋して

私の職場

先週末、ホテルでのんびりごはんを食べていると、後ろから声をかけられました。
中国人男性で、マサイマラへ行った帰りに今夜このホテルに滞在しているのだとか。
それで聞かれた事が、この辺に中華料理か日本料理のレストランはないか?だって。
この辺で見た事ないし、いつも地元の料理を食べていると言うと変な顔をされた。
旅行に来てわざわざ中華料理食べるなんてって逆に思うんだけど。
中華料理を食べたいなら中国に帰ればいいじゃんって思ってしまった。
どう思います?


さてさて。
今日も元気に出勤。
いつもお昼にマンダージをもらってばかりなので今日はバナナを持参しました。
通勤途中の市場で一房20Ksh(24円くらいかな)。安いでしょ。
みんなで一緒に食べました。

私の職場はNarok District Medical Office of Health(ナロク県保健事務所)
坂の上の県立病院の中にあります。
前にも書いたけど、その中のCCCと言われる部署が私の本来の職場ですが、私自身が母子感染に興味があると希望した事もあって今はANC/FP という部署で働いています。
ANC=Antenatal Care (出産前の妊婦さんのケア)
FP=Family Planning (家族計画)

ここ数日はこのANC roomでお世話になっています。

ANCでは、妊婦さんの健康管理が主な仕事です。
超音波なんてここにはないので触診で妊娠週数を予測します。
(子宮がおヘソの位置に来たら大体20週目くらいなんだって)
頭の位置も手で探り当てて逆児になってないかをチェックします。
たまに私も触らせてもらいますが、慣れてないので怖くて押せない。
看護師さんには「もっとぐっと押して!」って言われますが、中々難しい。
赤ちゃんの心音も聴診器ではなくてFetal scope という小さなメガホンみたいなので聞きます。
それでもちゃんと「トットットッ」と聞こえてくるから幸せな気分になります。
「赤ちゃん、元気だよ」って言うと、やっぱりママたちも嬉しそう。


その他には妊娠週数に応じて破傷風の予防接種、マラリア予防薬投与、ITN:Insectcide treated nets(殺虫剤処理済みの蚊帳)の配布をします。
破傷風は、自宅出産が多く、動物(特にロバとか)と一緒にいる環境での出産は感染リスクが高まる為予防が必要になってくるんだそうです。
マラリアの予防薬なんて日本では普通ないから、やっぱり違うんだな~って感じます。


あと、やっぱり重要なのは初診の妊婦さんへのHIVテスト。
母親がHIV陽性の場合、ケアをしなければ30~40%くらいの確率で子供に感染します。
逆に適切の治療をしながらの出産ならその確率を1%以下にまで下げられる。
なので、早めにお母さんが自分のステータスを知っている事はとても大事。
それで毎日新規の妊婦さんには検査を実施しています。

なんですが、気付いた事は在庫管理がとてもあいまい。
先週から検査に使うバッファーが切れているので検査ができないのです。
別の部署に行って借りてきたり、その場しのぎで検査して、それでもなくなったら「また次の受診日に」となってしまう。

それではせっかく今日来てるのに、手遅れになったらどうするんだ?って思うのですが…。
この辺に問題を感じ始めました。
改善策を考えて提案してみたいと思います。


私がここに来てからはHIV陽性の方が2人出ました。
一人は16歳の女の子で、検査結果を受け入れられなくて、私たちが見ていないうちに検査キットを引っ掻いて結果を消してしましました。
それで再度検査をする事に。
やっぱり陽性。
私に向かって「もう私は死んじゃうんでしょ?私の赤ちゃんも死んじゃうんだ!」とパニックになってしまいました。
「お薬を飲んで治療すれば、あなたも赤ちゃんも大丈夫だよ!」
と説得してももう何も聞こえない様子。

その後CCCに連れていかれたので、治療が開始されたようです。

HIVのケアで大事なのは、何よりカウンセリングだと思っています。
HIVの治療についての説明もだけど、メンタル面で支えてあげる事が必要だから。
今の世の中では病気そのもの以上に精神的なダメージの大きい病気だと思うんだ。

今の私では語学力も経験も足りなくてうまく言葉をかけれなかったのが心残り。もっと勉強して、経験を積まなきゃって思いました。


日本で検査技師をしてて、患者さんからの距離が遠い事が満足できなくて、もっと近づきたいと思ってた。
今このケニアでは、ちゃんと自分の手の届くところに患者さんがいて、自分の手で何かができそうだなって感じてる。
何かの役に立てますように。
きっと頑張れるよね。


写真はANC room の前の待合室。左は料金支払い所。マサイの方たちがたくさん来ます。
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by chura-harufu | 2010-03-02 00:36 | HIV/AIDS
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