ケニアに恋して

複雑な状況

乾季が続いてるはずだと思っていたら、雨季が始まりかけているようです。
本来なら3月半ばからだと思うのだけど。
でも、今日は一日いいお天気でした。
道は水浸しだけど、雨上がりの町を歩いてるとピヨピヨとヒヨコがお母さんを追っかけてる姿についついほほえんでしまいます。
そんなナロクの町は今日も平和です。



さて、今日のANC roomの担当は男性スタッフのニャンドロ。
ちなみに彼はキシィ人。キシィ語のあいさつを習うことから始まりました。

ナロクに来て一週間ちょっと過ぎたけど、ケニア人の仕事のペースはやっぱり日本人の私にはびっくりするものがあります。

ここでは月に一回、受診者数や検査の回数、治療の種類などなど、報告書を作るのだけど今週はその業務にみんな夢中なようです。
どんなに患者さんが並んでいても、報告書優先。
受付だけでもしようかと思って私が動くと、「待たせておけ」と止められてしまいます。
患者さんたちの視線が痛い。
ひたすら耐える私。

1時間後、やっと報告書が仕上がって診察を開始するニャンドロはいたって普通です。
そこからいっきに仕事の量が増加して、猛スピードで片づける。
そんな私に驚くニャンドロ。
「マリエ、仕事が早いね。」
だって、日本では患者さんを待たせるのはかなりプレッシャーなんだよ。

どうも、ここの仕事のやり方は要領が悪いとしか思えない。
優先順位が違うんだよね。

とは言っても私の立場はあくまでよそ者です。
彼らの考えやペースを尊重しつつ、改善できる事を少しずつ伝えていければいいと考えているので、今はひたすら見守ろうと思ってます。
だって、いきなりやってきた外国人にがみがみ小言を言われたらいやだもんね?
結局、ケニアの事を一番知ってるのはケニア人だもの。



ところで、今日はあるマサイ人カップルがやってきました。
カップルでHIV検査を受けるパターンはちょっと珍しい。
(ホントはそれが理想なんだけど)

それには理由があって、彼らの1歳くらいになる子供が検診でHIV陽性だったから。
現在母親は二人目の子供を妊娠中。

それで私たちは母親と父親の両方にHIV検査をする事に。

最初、私もニャンドロも、両親ともHIV陽性で出るだろうと思っていました。

数分後、結果をチェックするため検査室へ行きました。


結果は、母親は陽性。

そして父親の方は陰性。


????


困った顔のニャンドロ。


地方に行くと多いのだけど、このカップルは英語はほとんど話せません。
スワヒリ語も、なんとか話せる様子。
マサイ人のメディカルアシスタントを呼んできて今回の結果についてマサイ語で説明してもらいました。

こんな風に、男性と女性のHIVステータスが違う場合をDiscordant couple と言います。
それ自体はたまにある事なんだけど、この夫婦のようにすでに子供がいて、妊娠してて、男性の方が陰性ってちょっと珍しい。
ニャンドロもこの10年間で初めてのケースだと、納得いかない顔をしていました。

とりあえずこの親子をCCCに連れて行って母子感染を防ぐ治療、母親本人に対する治療が開始される事に。


このカップルの、それぞれの立場になったつもりで考えてみたい。
実際に何があってこの結果なのかは誰にも分からないのだけれど。

お互いの愛情とか信頼関係とか、そんなものが問われる状況だと思う。
こういう時、どれくらい相手を想いやれるかって、難しい気がする。
このカップルが、この先もお互いを思いやって支え合ってくれるといいなってホントに思うよ。

彼らの小さな子供を抱き上げて、あやしている私の姿を嬉しそうに眺める二人の笑顔はとても幸せな夫婦に見えたから。
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by chura-harufu | 2010-03-05 02:25 | HIV/AIDS
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青年海外協力隊(エイズ対策)としてケニアでの生活をお伝えします
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