ケニアに恋して

結核の事

昨日はアンのお母さんがお買い物に付き合ってくれて、トウモロコシとキャベツとジャガイモをどっさり仕入れました。

タウンでは野菜が豊富に手に入るので嬉しい。

この前は「マナグ」という野菜を初めて料理しました。
この地域の野菜だというのですが、見た目は雑草としか思えない。
調理方法をアンの家族に習って早速食べてみると癖がなくておいしかったです。


今夜は買ってきた野菜を刻んで、スープを作ります。
コトコト煮込んで、ご飯を炊いてるこの時間に幸せを感じる今日この頃。




今週は1週間 chest clinic のお仕事を見学してました。

ここではTB(Tubercurosis)つまり、結核を主に扱っています。
それ以外にもハンセン病や皮膚病なども診ているそうです。
(結核以外の患者さんは見た事ないですが)


どうも過去の病気って印象が強いけど、日本は他の先進国に比べて感染者数は高い水準にあります。
結核は、感染しても症状の出ない潜伏感染が多い病気です。
世界人口の3人に1人、日本でも4人に一人が感染しているかも!と言われています。
(前に北野武さんがCMやってたよね)
免疫力が低下してくると発症する確率が高くなります。

日本で高齢者に患者が多いのは、若い時期に感染し、発症しないまま年月が過ぎ、今になって細菌が暴れだすっていう事らしい。
若い人だと、看護職の女性とか、外国人の患者が多ようです。

発症してても、本人に意識がなければ

「咳が続いてるけど、風邪かな?」

で、受診が遅れてしまう。

そうこうしてるうちに、細菌は空気中にばらまかれ、48時間感染力を持ったまま周囲の人達に広がっていく。

ああ、怖い。


結核はもう、時代劇や小説の中の薄幸の主人公だけの病気じゃないんだよ。



免疫力が低下するってことは、HIVに関わる人間としては切り離せない。
実際、HIVの感染率が高い地域では結核の患者も多くなります。

このchest clinic でも、結核患者さんのデータを見てると、3~5割の人達がHIVポジティブ。
AIDS患者の多くが結核で命を落とす危険がある。
日和見感染症の代表みたいなこの結核は、CD4の数値が比較的高くても発症してしまうようです。


結核の治療を困難にする事の一つに、耐性菌の問題があります。

最近の治療方針だと、耐性菌の誕生を防ぐためにいくつかの薬剤を組み合わせて勧められていきます。
基本的には6ヶ月間のスケジュールで行われますが、途中症状が改善すると放棄してしまう患者さんもいるんです。
そうすると、実はおとなしく見せかけて隠れている細菌が、今度はパワーアップしてまた暴れだす。

そうなるともう前と同じ薬では効かなくなっていて、更に治療が厄介になってしまうんです。
最近ではいくつもの薬剤に耐性を持ってしまった超耐性菌も確認されていて、恐ろしいったらありゃしない。


教訓

「咳が長く続く時は、早めにお医者さんに診てもらおう」
「結核の治療は最後まで!」


来週もchest clinic にいる予定なので、たくさん勉強させてもらいます。
結核のX線写真をこんなに見る機会は中々ないからね。

(でも、結核は肺だけじゃなく全身に感染するんだよね)



さて、ごはんが炊けました。

お米を食べる時ホッとする自分に、やっぱり日本人なんだなって感じるよ。
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by chura-harufu | 2010-04-17 01:49 | HIV/AIDS
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