ケニアに恋して

スティグマ

本日は、Chest Clinic のスタッフと二人で別の病院へ見学に行きました。

お土産にTB関係のポスターやパンフレットをたくさん抱えてテクテク歩いてタクシー乗り場へ。
これは全くのボランティアなので、タクシー代は自腹です。
一人片道70Ksh。


で、さすがケニア。

途中で手を挙げる人がいれば限界(を超えて)までギュウギュウ詰めで乗り込みます。
(タクシーなんですけど・・・)

本来5人乗りの車に8人。
最後に乗ってきた人なんて、もう無理でしょって思ってたら、サイドブレーキの上に座らされてました。

うわ~


それで、ガタガタの道をかなりのスピードで行くものだから、怖いったら。

こんなところで死にたくないよぉ。

着いた時にはすっごくホッとしました。



今回お邪魔したのは、ミッション系の病院。

想像していたよりもけっこう大きくて、だだっ広い野原(?)に開放的な空間、という感じ。


まずは、病院のディレクターにあいさつをして、私が県病院でボランティアをしている事、他のファシリティーとも連携してHIVやTBの患者さん達をフォローしていきたい事を伝えました。

で、その後はいくつかの部署を見学して、県病院よりいい機械が揃っている事にびっくり。

検査室ではかなり細かく説明をしていただき、ここでCD4カウントができると知って更にびっくり。

CD4カウントは、HIVの患者さんの状態を知るのにとても重要な検査ですが、県病院ではそれはできなくて、毎週火曜日だけ採血して州病院に送っているのです。


ミッション系っていいんだね。勉強になりました。



毎週木曜日はHIV患者のクリニックデーで、陽性者グループの集まりがあるとのこと。

で、せっかくなのでそれにもお邪魔してきました。

話し合いはすべてスワヒリ語だったので内容がちょっとしか理解できず、後で一緒にいたスタッフが英語で説明してくれました。

今日の話のテーマは、「HIVとTBについて」、「予防接種について」、「病院での出産の利点について」ということだったのですが、話はみんなの悩みについての時間が盛り上がっていました。


ここで、スティグマ(差別的な烙印)の存在を痛感。


「私も主人もHIV陽性ですが、娘は陰性です。その事を知っている娘は、私の事を拒否し、この人は私の母親ではないと言うのです。」

「私も、夫婦そろって陽性で、小さな息子もHIVを持って生れてきました。主人はその事が受け入れられず、息子と一緒に寝たくないし、顔も見たくない。しまいには殺したくなると言います。それで私は息子と一緒に家を出ました。」

「私の近所の人は、HIVについてあまり知らないようで、私の病気を知って、『お前は明日にでも死ぬ』と言い、次の日会えば、『今日生きてるなら、今日中に死ぬんじゃないのか?それなら食事を摂るのももったいないから、食べ物を買う必要はない!』と言ってきます。その事をとてもストレスに感じています」

といったような内容でした。



HIV/AIDSは、かなり偏見や差別を受けやすい病気です。

病気そのものよりも、その差別が辛いという患者さんもいます。

デフォルターにしても、病院にお薬を貰いに行くにも人に見られるのが怖いという理由もあるだろうし。


スティグマはHIV対策の中でも大きな課題になっています。

やっぱり啓発活動って必要だね。
もっと、この病気について正しい知識が広まればいい。


悩みは直接聞いてみないと分からない事もたくさんある。

病院にいるだけじゃ、この声は聞こえない。

スワヒリ語をもっと必死でがんばろうって思った。


自分に何ができるか分からないけど、残りの任期、少しでも役に立てますように。
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by chura-harufu | 2010-05-14 02:21 | HIV/AIDS
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