ケニアに恋して

病棟

今週は、CCCのスタッフと一緒に病棟を回る事からスタートしました。

月曜日は、新しく入院してきた患者さんのHIVテストの日。

二人ずつグループに分かれて各病棟を回っていきます。


くじ引きでどこを担当するか決める事に。よく分からないけどキャーキャー盛り上がってます。
私のパートナーになったのは、男性スタッフのジュマ。
めちゃくちゃ背が高いです。


私は今回記録係。

ノートを片手に、ジュマを追いかけ検査した人の名前と年齢、結果を記入していく。

今回はみんなスワヒリ語で通じるから大丈夫



で、この検査で引っ掛かった人は翌日、CD4カウントの為にまた採血をします。


何回か日記でもCD4って書いてるんだけど、一応説明。


CD4(Cluster designation 4)とは、主にヘルパーT細胞(白血球の一種)の表面にある物質です。

ヘルパーT細胞って何?って思う人もいる事でしょう。
(アロマを勉強してる人にはお馴染みかな?)


人の体には、外からの侵入者(この場合、細菌とかウイルスとか)と戦って、身を守るシステムが存在します。

そのシステムの事を「免疫」と呼んでいます。

これには体の中の色んな細胞がそれぞれの得意分野で役割分担をして頑張ってくれています。


まず、バリアーを作って敵を中に入れないようにする細胞(皮膚とか粘膜)。
敵を見つけたらいち早くそれを見つけて、食べてやっつけて、その事を知らせる細胞。
情報を集めて指令を出す細胞。
指令を受けて、武器(抗体)を作り出す細胞。
戦いの終わりを知らせる細胞。
敵の情報を記録して、次の戦いに備える細胞。

などなど。

それぞれなくてはならないし、協力しあって働いています。


この中でヘルパーT細胞は、指令を出す係。
つまり、免疫の中でも中心的な役割を担っている細胞なのです。

CD4はこのヘルパーT細胞の表面に存在するので、CD4カウントと言うと時はヘルパーT細胞の数という事になります。
(ホントは、ヘルパーT細胞以外にもCD4は存在するけど、ややこしいのでそこはスルーで)

なぜCD4カウントを調べるのか?


それはHIVと密接な関係にあるから。


HIVの表面にはgp120という物質が存在します。

このgp120が、実はCD4と親和性があります。(くっつきやすいって事)

なので、HIVが体に入ってくると、ヘルパーT細胞が狙われます。

敵から身を守るための大事なヘルパーT細胞。
免疫システムの総司令官!


それが狙われるんだから、たまったものではありません。


HIVは、ゆっくりジワリジワリとヘルパーT細胞の間に広まり、放っておくと、しまいには全滅させてしまうのです・・・。

恐ろしや。


こういうの考える時、ウイルス自体がこの仕組みを作ったのか?って疑問を持ってします。
人の体の仕組みを勉強する時も同じように感じるけど、すごくないですか?
自然の脅威というか、何かこう、意図的な策略というか・・・。


この数が減って行くほど、AIDS関連の症状が増えていきます。
免疫の状態を知る指標ですね。

病院では、ある一定のレベルまでCD4カウントが下がった時にお薬(ARV:抗HIV薬)を飲み始める時期だと判断します。

なので、HIV感染が分かってもすぐにARVの服用が始まるわけではありません。

という事で、CD4の検査はとても大事なのです。


そのCD4の検査が、ここの病院では毎週火曜日と決まっているのです。


CCCに通う患者さんの場合は、検査室に採血に来ます。

病棟の患者さんは、月曜日の検査で陽性だった場合、火曜日に採血して検査、という訳。

ただ、入院しているとい事は具合が悪いのだから、けっこうCD4カウントも落ちてる場合がほとんど



ここはやっぱり日本じゃないんだよなぁって実感することも多い。

アンも、病棟に誰かのお見舞いに行く時辛いと言います。


お金を多く払えば個室に入る事もできるけど、そんな余裕がない人は一般病棟の大部屋で、カーテンとか仕切りはないし、プライバシーなんてそんなものはありません。

(更にお金のない人は、無料で入れる離れ見たいのがあるけど)

ベッドは小さくてマットレスは沈みきってるし、周りの患者さんもボロボロ状態で気がめいる。
ハエとかバッタとかナイロビフライ(刺されると危険らしい)とか、その辺いっぱいだし。

そして、臭いも独特で、とくに子供の病棟はきついです。

衝撃だったのが、1歳半の子供の採血。

がりっがりにやせてて、針刺すのもかわいそうなんだけど、泣き方も他の子みたいに力がなくて、暴れる元気もないのがなんか切ない。


下痢もしてるらしくて、刺した瞬間そのショックかオレンジ色の液体が漏れ出てくる。
それを気にもせず、ギュッと抱きしめる母親。


日本じゃ経験した事なかったよ。


病棟に行くと、毎回そんな感じで、衝撃を受ける事が多いな。

それでも、子供に話しかけてあやしてる時、そのやり取りを見つめるお母さんの顔がすごく優しかったりして、とってもホッとしたりするんです。

ナロクが好きです。
私を受け入れてくれたこの町の人達も。
患者さん達に手の届くこの距離も。

私に何かできる事、あるかな。
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by chura-harufu | 2010-05-19 04:32 | HIV/AIDS
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青年海外協力隊(エイズ対策)としてケニアでの生活をお伝えします
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