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ケニアに恋して

行動変容

今朝、ワフラから連絡があって、急きょワークショップに参加する事になりました。

元々ワフラとはサッカー大会の事でミーティングをする予定だったし、どうせ病院にいても今日はやりたい事できなさそうだったので。



これは、とあるNGOが主催しているワークショップで、本日の内容は「行動変容」。


会場に遅れて着いた時にはもう始まっていて、グループ発表の真っ最中でした。


それぞれのコミュニティにある問題について話していて、


◆ホモセクシュアル
 8~14歳くらいの少年に多いとのこと。これって、本当に男性が好きっていうよりも、興味本位でっていうのが多いんじゃないかなって思ったりして。


◆動物相手に性交渉
 えええ!!って思ったけど、実際にあるんだね・・・。ちょっと、気持ち悪い――;


◆OLAMAL(マサイの伝統文化の一つ)
 エイジメイト(同世代のグループ)で集まって何かするらしい。詳しくは知らないのでアンに聞いたら、今度そのお祝いに連れて行ってくれる事に。それ自体が悪いというよりも、そのグループ(男女混合)で1ヶ月ほど一緒に生活する時期があり、その時に複数の相手との性交渉が行われる事が多いらしい。それが問題との事でした。


◆FGM(女性器切除)
 これは、政府としては止めるようにと働きかけているんだけど、未だに隠れて行われています。最近の人達は自分の子供にはさせたくないという人も増えてるみたいだけど、やっぱり完全になくすのはまだ難しいのかも。
 どんなに周りが悪習だと言っても、本人達には割り切れないものもあるんだろう。


「女性は割礼(FGM)を行って初めてキレイな体になれるから、それをしないと結婚できないという考えは未だにある。娘が結婚できなくなるのを恐れて親が強制的に行っているのも現状。
そういう考え方は一つの宗教みたいなもので、信じている人の根底の部分をどうやったら変えられる?私達に何ができるのかな?」

という話でした。




行動変容というのは、他からの押しつけになっては達成されない。
あくまで自らがこれではダメだと「気付き」「考え」「行動し」「継続され」て、初めて達成されるんだなと感じました。

私達が出来るのは、「気付く」為にヒントを与えて、「継続する」手助けをする事なのかな。



HIVに関わる問題は特に、倫理面と混同されて語られる事が多い。

性を扱う問題だから、どうしても避けられないのかもしれないけれど。


HIV対策と、倫理面は、分けて考えなければ、結局遠回りになってしまう。


問題はいっぱいあるけど、一番基本のところで最低限何が必要なのか?って考えないと難しいね。


まずは相手を受け入れる事から。
それはカウンセラーの心得と一緒だね。



今回のワークショップで何度も繰り返し言われた事は、

①HIVステータスの分からない相手と無防備な性交渉をしない。
②複数のセクシャルパートナーを持たない。

この2点でした。
by chura-harufu | 2010-10-01 03:59 | HIV/AIDS
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青年海外協力隊(エイズ対策)としてケニアでの生活をお伝えします

by chura-harufu